室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる

という著書を読みましたので紹介します。

笠井恵里子著

光文社新書

780円(税別)

5章のうち3章を割いて表題にあるように冬の寒い室内温度による健康への影響について考察や対策について触れられています。

また、第4章は逆に夏の室内の暑さや熱中症について、第5章は温度・湿度以外の空気質や色などの室内空気環境についての健康への影響について、それぞれ事例や研究者の見識を総括して警鐘を鳴らして対策を示しています。


第1章 ルポ・「室温」で高齢者の健康を守る町

第2章 「家の寒さ」が高血圧、頻尿、不眠の原因

第3章 暖かい家にするために今日からできること

第4章 高齢者こそ「夏の断熱」を徹底せよ

第5章 仕事と勉強がはかどる空間を作る

出版社の紹介文より

「冬の室内温度は18度以上に」。WHO(世界保健機関)が健康の観点から、このように勧告していることをご存知でしょうか? 実はあなたの「健康」は、住環境に大きく影響を受けています。実際、「室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる」という研究結果や、「室温を5度上げると脳神経が10歳若くなる」という研究結果があるのです。本書は最新のエビデンスをもとに「健康を守る家」「健康寿命をのばす家」について考えてみます。運動や食事だけでは実現できない、新しい健康のあり方を提案します。

サイト管理人は今でこそ室内の温熱や空気環境の向上をご提案する業務に就いていますが、アルデに関わるようになった数年前までは本書で触れられているような夏暑く冬寒い「昭和な家」に生まれ育ち、それが当たり前だと思っていました。しかしながら、室内の寒さや温度差がいかに健康を害するものなのか、長寿命化して高齢期間が延びるほど、影響は顕著になってきているということかと思います。実際、私の親族のなかにも冬にトイレで倒れて他界された方もおり、他人ごとではありませんでした。


コロナ禍で在宅時間が増えたから、というわけではありませんが、人生で多くの時間を過ごす自宅室内の温熱・空気環境は、単に快適を求めるものではなく、心身の健康のベースとなるものと言えます。

ご自身やご家族の健康のためにもご一読されることをお勧めします。

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